⑧逃げ癖のある人が目指すべき仕事(各論2)

「逃げ癖と研究室不登校」シリーズ第8回。初めての方は第1回からどうぞ。前回同様就くべき仕事の各論です。最重要の医療職を書き終えて非常に疲れましたし、徐々にやっつけ感が出てきたので細かな評価基準は適宜省略します。その代わりに非資格職(特に技術職)についても言及します。

 

就くべき仕事の評価基準(再掲)

解説するのは業務独占資格で、かつ平均月収が30万円以上の職種のみです。決め方は私のフィーリングですのであしからず。細かな情報は各自でどうぞ。

  1. その職業に就くこと自体が困難か(参入障壁の高さ)
  2. 資格を取得できなかった場合に方向転換しやすいか(退路の確保)
  3. 新卒で仕事を得やすいか(就活の簡単さ)
  4. 雇用の流動性が高いか(転職しやすさ)
  5. 需要が一気に途切れないか(業界の安定性)
  6. 業界内の競争が激しすぎないか(競争の少なさ)
  7. 別の職業に移ってもその資格・経験は役立つか(経験の汎用性)
  8. 金銭的報酬が期待できるか(収入)

【注】収入に関しては政府による資料*1のみでは細かな部分が不透明だったため、職業一覧・給料年収リスト(50音順) | 給料BANKから引用することとします。問題があった場合には該当箇所を削除します。

 

会計系資格

 

法律系同様、一般企業でも非常に役立ちます。ただし、数字を扱うぶん、機械に代替してもらえそうな定型的な業務が多いです。

 

公認会計士【総合評価:SR】

試験公式HP*2

企業の経営・財務に誤りを監査するほか、企業の税理や経営コンサルティングも担当できます。社会的地位の高さの割に受験制限がないので、大学受験に失敗したり、入る学部を間違えたと感じている方が一発逆転するのにうってつけの資格であると言えます。

  1. 参入障壁の高さ【評価:B】
    • 受験資格に制限はありません。短答式試験(年2回)および論文式試験(年1回)の2つを突破しなければならず、2年計画で受験する方が多いです。概ね合格率は前者が1年2回の合計で20%程度、後者は30%台です。
    • 合格後実務経験を3年以上積むことで、正式に公認会計士となります。
  2. 退路の確保【評価:B】
    • 対策は3000 ~ 5000時間必要と言われており、非常に大変です。次の税理士と比べると短期決戦の傾向が強く、合格者も若めです。
  3. 就活の簡単さ【評価:S】
    • まず検討するであろう「4大監査法人」に必ず就職できるとは限らないのがネックで、それらの募集人数とそもそもの合格者数に大きく左右されます。しかし、在学中に取得しておけば、一般企業への就職に困ることはないでしょう。
  4. 転職しやすさ【評価:S】
  5. 業界の安定性【評価:A】
    • 企業活動において財務は必要不可欠ですが、財務の画一的な業務はまさにAIの得意分野なので、会計士の担うべき役割は今後変わってくると思われます。
  6. 競争の少なさ【評価:A】
    • 現在は40000人弱で増加傾向です。監査業務単体であれば他の業種は手出しできません。一方、税務やコンサルティング業務は競合します。
  7. 経験の汎用性【評価:S】
    • 当然あらゆる業界の一般企業から需要があります。
  8. 収入【評価:S】
    • 平均月収は55万円程度で、参入障壁がない資格職としては最高ではないでしょうか。開業すれば青天井になります。

 

税理士【総合評価:R】

試験公式HP*3

税務申告の代理のほか、会計帳簿記帳や決算書作成などを担います。公認会計士と並ぶ難関資格ですが、未来はそこまで安泰というわけではなさそうで、学生が目指すものとしてはコスパの悪さが目立ちます

  1. 参入障壁の高さ【評価:A】
    • 大学で経済系の単位を一定数取得するか、簿記検定1級を取得するなどの受験資格を満たした上で税理士試験に合格します。そして、実務経験を2年経た上で税理士として登録が可能となります。あるいは、公認会計士や弁護士も登録可能です。
  2. 退路の確保【評価:A】
    • 税理士試験は5科目に分かれており、全てに合格する必要がありますが、それぞれを一度に突破する必要はありません。対策には合計で3000 ~ 5000時間程度必要です。科目別の合格率は15%程度なので、数年がかりで受験する方が多いです。
    • それゆえ、そもそもゆっくり狙っていくことが前提の試験です。
  3. 就活の簡単さ【評価:S】
    • そもそも在学中に取得する人が少ない分持っているだけで目立ちます。税理士法人・会計事務所のほか、コンサルティング会社や金融会社に就職する方法があります。
  4. 転職しやすさ【評価:S】
    • 会計事務所はもちろん一般企業でも働けます。
  5. 業界の安定性【評価:B】
    • 高収入の仕事のなかでは最も機械による代替が不安視される仕事かもしれません。実際に会計サービスの参入により、報酬が下がる傾向にあります。
  6. 競争の少なさ【評価:A】
    • 税理士数は増加傾向ですが(80000人程度)、企業数(特に中小企業)は減少傾向にあり、今後の競争が心配です。弁護士や公認会計士でも登録できてしまいます(その道一筋の税理士に実務能力はかなわないかもしれませんが)。
  7. 経験の汎用性【評価:A】
    • 汎用性という観点では公認会計士のほうが高そうですが、税務のプロなので需要はあるでしょう。
  8. 収入【評価:A】
    • 平均月収は55万円程度と公認会計士と同様に高いです。開業すれば青天井でしたが、今後は収入の二極化が進むのではないでしょうか。

 

通関士【総合評価:N+】

試験公式HP*4

輸出入される物品が税関を通過するのに必要な申告書の作成や手続きの代行を担います。平均月収は32万円程度です。国家試験に受験資格はなく、合格率10%程度です。概ね400時間程度の対策が必要と言われています。通関業者のほかに貿易業務を行う一般企業で役立ちます。しかし、転職の選択肢や汎用性が少ないこともあり、おすすめしにくいです。

 

技術系資格

 

そもそも本シリーズでは医療系以外の理系を専門とすることをおすすめしませんので、興味がなければスルーしていただいて結構です。

 

弁理士【総合評価:N+(理系ならR+)】

試験公式HP*5

特許の出願・申請など手続きを代理します。弁護士なら自動的に取得可能なので、文系ならそちらを目指す方が自然です。もしあなたが既に理系に在学中なのであれば、総合評価はR+まで高まります。以下は理系を対象にした評価です。

受験資格の制限はありませんが、合格率は10%程度でかつ最低3000時間程度の対策が必要と言われている難関です。短答式、論文式、口述式の三本立てであり、数年がかりで受験するのが一般的のようです。特許事務所などで働きますが、求人が少ない上に何らかの専門分野を修めた学業経験と以降の実務経験を期待されるので、学部卒では最初の就活でどこまで勝負できるか不明です。

国内需要よりも国際出願の需要があるので、英語ができないとこの先厳しいでしょう。他の法律職同様に定型業務は今後減少します。平均月収は40万円程度で年収は700万円程度には至り、充分高いと言えます。

 

無線通信士【総合評価:R】

試験公式HP*6

その名の通り、無線設備の通信や技術操作を行います。無線通信士の中でも総合・海上・航空・陸上などいくつかに分かれておりそれぞれで扱える仕事が異なります。それ以外では職務の範囲は狭まりますが合格率(およそ30~50%程度)は高まります。各種特殊無線技士から始めて海上/航空無線通信士陸上無線技術士を取得してから検討するのが自然な流れでしょうか。

以降は最も難しい総合無線通信士について触れることとします。総合の中でも第一級、第二級、第三級に分かれており、最上級の第一級は5%程度の合格率です。そもそも受験者が数百名程度と少ないです。総務省警察庁などの官公庁や電気通信業界、放送業界、船舶業界など幅広く役立ちます。待遇は職場に応じて異なりますが、平均月収はおよそ30万円台後半、年収は500~700万円程度に収まりそうです。

試験内容は当然無線工学関連ですし、特に物理に興味が持てない方は厳しいでしょう。私のここまでの投稿をみて理系をやめようかと考え始めたけれど、やっぱり機械いじりがやりたいという方がいらっしゃいましたら、試してみる価値はあるのではないでしょうか。また、段階を踏んで臨めるというのも適性や需要を踏まえて撤退しやすい長所と言えます。

 

電気主任技術者電験三種)【総合評価:N】

試験公式HP*7

発電所や変電所、工場やビルなどの電気設備の保守・監督を行います。国家試験は一種から三種まであり、勉強時間は合計で1000時間程度必要と言われています。業界の安定感はありますが、年収は500万円台前半までに収まりコスパは悪いです。わざわざ狙うべきものではないでしょう。

なお、電気工事士業務独占資格であり、実際の工事を担います。

 

危険物取扱者【総合評価:R】

試験公式HP*8

ガソリンスタンドや化学薬品会社などの危険物を扱う職場では資格者がいなければ業務が行えないので、需要は安定しています。甲種>乙種>丙種の順の難易度で、甲種のみ化学系の大学単位が必要です。乙4が最も受験者が多いです。合格率は30~50%程度と低すぎることはなく、対策時間も数ヶ月程度です。この手軽さゆえ検討する価値はあるかもしれません。運転免許みたいにあるとちょっと便利程度のものなので載せる必要ない気もしますが、書き始めたので置いておきます。

 

建築・不動産系

 

需要が途切れることのない業界の一つであり、かつ地方でも仕事が見つけやすいというメリットがあります。比較的働きながら取得を目指す方が多いようで、学生のうちに取っておくとその分楽になります。しかし、人口減少に伴って、資格があるだけで安泰という時代ではなくなってくることが予想されます。

 

建築士【総合評価:N】

一級建築士を目指す場合は基本的には建築学科に進学しますが、建築学科は卒業研究・制作がおそらく必須なので、最初から建築に興味がない限りは避けるのが吉です。建築学科の友人はかなり大変そうにしていました(が、それと同時に悦に入った顔もしていました)。平均月収は一級建築士なら40万円強と良好ですし、あらゆる建築物を手掛けることができるため、需要も高いです。

二級建築士木造建築士ならば実務経験と試験のみで免許が取得できますし、その後に一級建築士となる道もありますが、かなりの回り道になるので大学進学希望の方がわざわざ選択するメリットは考えにくいです。

 

宅地建物取引士【総合評価:R+】

試験公式HP*9

通称宅建士。不動産契約における重要事項説明に必須なので、不動産会社勤務ならまず目指すことになると思います。時間に余裕のない学生が手軽に目指してみる資格としておすすめです。

  1. 参入障壁の高さ【評価:C】
    • 受験資格に制限はありません。合格率は15%程度と低めですが、受験者の学力に差があり、他の士業に比べると簡単だと言えます。
  2. 退路の確保【評価:S】
    • 対策期間は300~500時間程度ですむと言われており、一定のレベルまですぐに上がる分、ズルズルと勉強を引きずることもないでしょう。
  3. 就活の簡単さ【評価:A】
  4. 転職しやすさ【評価:A】
    • 宅建士の必置義務があるため、不動産会社への就職において有利に働きます。建築会社でも役立ちます。
    • ただし、大手企業に就職したいならば、それよりも学歴と実績の方が重要です。
  5. 業界の安定性【評価:S】
    • 不動産の需要がなくなるはずもありません。もちろん景気には左右されますが。
  6. 競争の少なさ【評価:B】
  7. 経験の汎用性【評価:B】
    • 資格を取得している人が多く、希少価値は皆無です。これを持っているだけでは、不動産業界や金融業界以外に踏み込む状況を想定しにくいです。
  8. 収入【評価:C】
    • 平均月収は30万円強で決して充分であるとは言えません。一般に不動産業界では営業成績に収入が大きく左右されます。

 

不動産鑑定士【総合評価:SR】

試験公式HP*10

学生にはあまり知名度が高くありませんが、地味に見通しが良い職種だと感じました。不動産の鑑定評価や調査のほか、不動産取引・投資に関するコンサルタント業務も担います。

  1. 参入障壁の高さ【評価:B】
    • 受験資格に制限はありません。短答式(合格率30%程度)・論文式(同15%程度)の国家試験を突破し、1年または2年の実務実習を経て、正式に不動産鑑定士を名乗ります。
  2. 退路の確保【評価:B】
    • 対策時間は2000 ~ 4000時間必要と言われています。
  3. 就活の簡単さ【評価:A】
  4. 転職しやすさ【評価:A】
    • 鑑定事務所のほか、不動産会社や金融業界の企業内で働く選択肢があります。
  5. 業界の安定性【評価:S】
    • 不動産の需要がなくなるはずもありません。が、しつこいようですが定性的な業務は今後縮小するでしょう。
  6. 競争の少なさ【評価:S】
    • 合格者が毎年100人と少ないので弁護士ほどの競争になるとは考えにくいですが、市場規模もまた小さめです。
  7. 経験の汎用性【評価:A】
    • 不動産から大きく離れることは想定しにくいですが、金融や官公庁へもいけそうです。
  8. 収入【評価:A】
    • 平均月収は50万円弱と高めで、平均年収も700万円台に至ります。

 

土地家屋調査士【総合評価:R+】

試験公式HP*11

土地の売買や建物の新築の際、測量や調査を行って登記の手続きを行います。

  1. 参入障壁の高さ【評価:C】
    • 受験資格の制限はありません。合格率は10%弱です。
  2. 退路の確保【評価:A】
    • 対策時間は1000時間程度と言われています。
  3. 就活の簡単さ【評価:A】
  4. 転職しやすさ【評価:A】
    • 調査士事務所や測量事務所で働くことが基本です。資格があって門前払いということもなさそうです。
  5. 業界の安定性【評価:S】
  6. 競争の少なさ【評価:A】
    • 需要に対しての法人数は増加しているようです。ただし、弁護士でも参入してこれない独自性があります。
  7. 経験の汎用性【評価:B】
    • これ単体では不動産しかできません。他の法律系・会計系の資格と併せ持つ必要があるでしょう。
  8. 収入【評価:B】
    • 平均給与は30万円台半ばで、雇われなら年収は400万円〜600万円程度でしょう。

 

その他

 

獣医師【総合評価:N】

「医師」とついてはいますが、動物相手のため収入は平均40万円弱とかなり落ちます。検疫所などで公務員としても働けます。動物好きでなければまずならないでしょうからやりがいはこれ以上ないほど最高ですが、全体的な待遇はあまり良くありません。6年制学科を卒業しなければならない上、卒業研究が必須なところが多いようです(もしかしたら全部?)

 

教育職員【総合評価:N】

なんとなく取っておく系資格の筆頭です。教職以外で役立つことはまずありません。10年で更新なので、その間に教職に就かなければ失効します。採用倍率は地域によって異なりますがおよそ4倍程度のようで、不採用なら非常勤で働くことになるでしょう。

そもそも多くは公立であり、公務員です。ニュースなどでもよく言われるとおり、職場環境の悪さには定評がありますし、担任になろうものなら誰かに丸投げして逃げることもそうそうできません。私達には決しておすすめされません。

 

操縦士(パイロット)【総合評価:N+】

高収入(平均年収1000万円超)かつ安泰でかっこいい仕事の代名詞でしたが、コロナ禍で状況が変化しました。「人の移動」というのは一昔前ほどは必要不可欠なものではありません。医療職同様に命に関わるので需要が完全に途切れることは考えにくいですが、技術の進歩とともにパイロットが飛行時にすべきことはますます減っていくでしょう。

身体が資本の仕事で制限が多く、またキャリアパスが特殊で他業界への転職も難しいので、将来への不安を感じながら働くこととなるでしょう。よほど飛行機が好きでもない限りは、きちんと考えた方が良いと思います。ただ、決まりきった仕事で自主性が不要なのは長所です。

 

非資格系の職業【大学3, 4年生対象】

 

資格を取得する時間があまりない就活生を想定して、非資格系の職種についても少しばかり触れておきます。

 

公務員

安定性はあらゆる仕事の中でも最強です。しかしながら安定志向で選んだ後ろ向きな性格の人々の巣窟であり、職場環境も閉塞しがちです(ひどい言い分ですが、地方公務員となった友人に聞いた限りでは実際そのようです)。そして最大の問題は、辞めた後の逃げ道を考えにくく、不快な環境でもしがみつかなければならないことです。私達には必ずしも向いているとは言い難いところで、もし狙うのであればここまで解説してきたような資格を取得した上での専門職採用がベターです。それならば辞めた後でも中途採用されやすいと考えられますし、総合職採用と比べて配置換えも少ないので、気に入るところに運良く出くわしたらそこに腰を据えれば良いのです。

 

技術系

エンジニアは引く手数多であり、かつ勉強が得意な社会不適合者(つまり私達)に向いていると思われがちですが、注意が必要な分野でもあります(後述)。

 

営業系

個人プレーで属人的な仕事もあり、うまく職場環境にハマれば意外にいけるかもしれません。が、そのようなことは入社前にわかるはずもなく、わざわざ新卒でそのような博打をする必要は感じません。

 

事務系

将来性に不安。職場の人間関係も閉塞しがちです。選ぶメリットが見当たりません。

 

作業系・力仕事系

選択肢は幅広く、需要もあり、転職もしやすいでしょう。しかし、将来性や安定性には大いに不安が残るため、こちらもわざわざ選ぶメリットはないでしょう。そもそも、勉強が嫌いではない人なら好き好んで選びません。


逃げ癖のある人は技術者に向いているか

 

(2022/3/9更新)加筆して長くなったので、以下に分割することにしました。

vanitiger.hatenablog.com

 

逃げ癖のある人の就職まとめ

 

正直、就くべき仕事の各論は私が最も主張したかったこと(=研究室、ダメ、ゼッタイ)とはズレますし、大学での専攻やこれまで経験した業界以外はよく知っているわけでもありません。そもそも現在定職に就いているわけでもありませんし、わざわざ投稿すべきかは迷いました(にもかかわらず、分量が多くて最も時間がかかっています)。

それでも折角時間をかけて調べてみたので、感想を少し。基本的にどの業界もこれまでメインだった定型的な業務は縮小傾向にあり、コンサルタントとしての需要に活路を見出しています。すなわち、資格取得だけでは不十分で、きちんとその業界で自主的に経験と専門性を蓄積し、同業や業務内容が似通った別業種と競争していく必要があり、逃げ癖のある私達にとっては厳しい状況になりつつあります。ここまで便宜的に評価項目を定めてきましたが、どの職種のどの項目も下がることはあっても上がることはなりそうです。嫌なことがあったからと言ってすぐに逃げてばかりいると、あっさり後がなくなってしまうかもしれません。受動的に日々の業務をこなし、逃げたいときに逃げるような姿勢であっても当面安泰なのは、一部の医療職だけであると言っても過言ではないでしょう。世知辛いですね。

ただしそうは言っても、ここまでに挙げてきた職種の需要が急激に低下することは考えにくいですし、「〇〇は将来なくなる」という扇動的なフレーズは気にしないようにしましょう。どの資格も私達が困ったときの逃げ道を広げてくれることは間違いないので、とりあえず簡単なものでもいいので、時間があるうちにどれか絶対に取得しておいた方が良いです。冷水を浴びせてくる性格の悪い意識高い系の人々に惑わされてはなりません。

なお、各職種について詳しい方で、訂正あるいは補足すべきことがあると感じた方は、ぜひご指摘ください。

 

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